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中山道摺針峠

中山道は、鳥居本の宿場町から山道を登って江戸へ下っていきました。山道を曲がると急に視界が開け、この峠から眺める琵琶湖や湖東平野の眺めは最高だったといわれています。
摺針峠には、弘法大師にちなむ逸話が残されています。

「道はなほ学ぶることの難(かた)からむ斧を針とせし人もこそあれ」

その昔、また諸国を修行して歩いていた青年僧が、挫折しそうになって、この峠にさしかかったとき、白髪の老婆が石で斧を磨ぐのに出会います。聞くと、一本きりの大切な針を折ってしまったので、斧をこうして磨いて針にするといいます。そのとき、ハッと悟った青年僧は、自分の修行の未熟さを恥じ、修行に励み、後に、弘法大使になったと伝えられています。
その後、再びこの峠を訪れた大師は、摺針明神宮に栃餅を供え、杉の若木を植え、この一首を詠んだと伝えます。この後、峠は「摺針峠(磨針峠)」と呼ばれるようになりました。
その杉が摺針明神宮の社殿前にあり、太いしめ縄が張られています。現在、峠より一段高いところにありますが、以前、峠はこの杉のすぐ脇を通っていたといわれています。また、杉の真下に「望湖堂」とい名の峠の茶店が保存されていましたが、平成3年(1991年)に残念にも火災にあい焼失しました。

中山道摺針峠

〒522-0011 滋賀県彦根市下矢倉町