ボランティアガイド

ボランティアガイドが彦根観光のお手伝いをいたします。

ボランティアガイド

国宝彦根城を始め、歴史と伝統を色濃く残す彦根のまちを、郷土の語り部がご案内いたします。
彦根の基礎知識から、隠れた名所や地元でしか語り継がれない逸話まで、何を聞き出すかは興味のままに……。外国語(英語、仏語、中国語)によるガイドも可能です。お気軽にお申し込み下さい。

ボランティアガイド

ボランティアガイド

対象:
1名様より受付いたします。団体様も歓迎です。
※ガイド1名につき20名様までご案内。20名様以上の場合は人数に応じてガイドを増員いたします。
料金:
ガイド料は無料。ただし、ガイド1人につき交通費1,000円頂戴いたします。
※正午をまたぐ長時間のガイドの場合は、午前・午後の分として2,000円頂戴いたします。
予約:
当日の1週間前まで受付いたします。
※ガイドの都合により希望時にご案内できないことがありますのでご了承ください。

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ガイドコースのご案内

  • 彦根城・玄宮園コース いろは松駐車場から往復徒歩(所要時間2時間)

    いろは松駐車場⇒佐和口多聞櫓(重文)⇒馬屋(重文)⇒鐘の丸⇒天秤櫓(重文)⇒時報鐘⇒太鼓門櫓(重文)⇒着見台⇒天守(国宝)⇒西の丸三重櫓(重文)⇒玄宮園⇒いろは松駐車場

  • 彦根城博物館・彦根城・玄宮園コース いろは松駐車場から往復徒歩(所要時間2時間30分)

    いろは松駐車場⇒佐和口多聞櫓(重文)⇒馬屋(重文)⇒彦根城博物館⇒鐘の丸⇒天秤櫓(重文)⇒時報鐘⇒太鼓門櫓(重文)⇒着見台⇒天守(国宝)⇒西の丸三重櫓(重文)⇒玄宮園⇒いろは松駐車場

  • 彦根城・玄宮園 英語ガイドコース いろは松駐車場から往復徒歩(所要時間2時間)

    Irohamatsu Parking⇒Sawaguchi-tamon-yagura(Turret)⇒Umaya(Stable)⇒Tenbin-yagura(Turret)⇒Taiko-mon-yagura(Turret)⇒Tensyu(Main Castle Tower)⇒Nishino-maru Sanju-yagura(Turret)⇒Genkyuen Garden⇒Irohamatsu Parking

  • らくらく(バリアフリー)コース 二の丸駐車場から往復徒歩(所要時間2時間)

    二の丸駐車場⇒馬屋⇒表門橋⇒彦根城博物館⇒内堀の景観⇒玄宮園⇒井伊直弼銅像⇒花の生涯記念碑⇒二の丸駐車場
    車椅子をご利用のお客様にもお城を楽しんでいただけるコースです。

  • 花の生涯ウォーキングコース JR彦根駅からいろは松まで徒歩(所要時間2時間30分)

    JR彦根駅⇒袋町⇒芹川ケヤキ並木⇒善利組足軽組屋敷⇒夢京橋キャッスルロード/宗安寺⇒旧西郷屋敷長屋門⇒馬屋⇒井伊直弼銅像・花の生涯記念碑⇒佐和口多聞櫓⇒埋木舎⇒大老歌碑⇒いろは松

  • ご城下寺院 拝観コース JR彦根駅から清凉寺まで徒歩(所要時間3時間)

    JR彦根駅⇒天寧寺⇒大洞弁財天⇒龍潭寺⇒清凉寺(外から拝観)

  • 佐和山城跡 登山コース JR彦根駅から往復徒歩(所要時間3時間)

    JR彦根駅⇒龍潭寺前⇒龍潭寺裏手から登坂⇒佐和山城跡⇒切り通し⇒湖東焼窯跡⇒石田三成屋敷跡⇒龍潭寺前

  • 彦根 宿場巡りコース 高宮駅:現地から徒歩(所要時間1時間30分)/ 鳥居本宿:現地から徒歩(所要時間1時間)/ 両宿間を近江鉄道で移動(全コース所要時間3時間)

    近江鉄道高宮駅⇒無賃橋⇒三光山円照寺⇒旧本陣跡⇒ふれあいの館⇒旧脇本陣跡⇒高札場跡⇒紙子塚⇒多賀大社一の鳥居⇒高宮地域文化センター
    鳥居本宿赤玉神教丸本舗⇒上品寺⇒湖東焼自然斎住居跡(旧鳥集会所)⇒本陣跡⇒ふるさと鳥居本資料館⇒問屋跡
    両宿間を近江鉄道で移動

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ボランティアガイド体験レポート

井伊直弼(なおすけ)をテーマに、ガイドさんと一緒に街を歩いてみた。
そこには、井伊大老・青春時代の意外な素顔が。

意外に知らなかった! 地元彦根

東京の友人が訪ねてきた。私の住んでいる街、彦根を案内してほしいとのこと。
ところが、いざ、案内をしてみると、友人の質問疑問にまともに答えらない!
意外に自分の住む街のことを、知らないことに気がついた。

そんな時、たまたまボランティアガイドのチラシを手にした。見れば、地元の有志がボランティアで観光客のガイドを行っているとのこと。
無料(ただし、ガイドの交通費として1,000円負担)で、彦根の街を案内してくれるそうだ。しかも、一人でも対応してくれる。

いわゆる”観光客”ではないけれど、彦根再発見の一人旅がしてみたくなった私は、早速、その場で申し込んでみた。

希望は……

申し込みフォームの希望欄に、私は、あらかじめ5つの希望を書き込んでおいた。

  1. 井伊直弼をテーマに彦根の町を知りたい
  2. 隠れた名所を、こっそり知りたい
  3. 一人でガイドを受けたい、女性のガイドさん希望
  4. 美味しいものが食べたい
  5. 温泉に入りたい

彦根の有名人No.1の井伊直弼。けれど、よく考えてみると『安政の大獄』『桜田門外の変』程度の教科書的知識しかない。人間井伊直弼とは一体どんな人だったのだろうか。

直弼の足跡をたどれば、彦根や彦根城をより深く知るとっかかりになるのでは? そう思い、直弼をテーマに歩いてみることにしたのだ。

意外なことに、ボランティアガイドには女性のガイドさんも多いらしい。せっかくの機会だから、彦根人も知らない一人でも気軽に入れるお店や、美味しいお菓子、温泉などをこっそり教えてもらおうと思い、「女性で」とお願いしてみた。

彦根を再発見し、なおかつ旅行気分を味わってしまおうとういう、このわがままな試み。はてさて、どんな“一人旅”になることやら……。

いろは松駐車場で待ち合わせ

佐和口多聞櫓。左側だけが重要文化財。遠目では区別がつかない。

午後1時。待ち合わせのいろは松駐車場にいくと、赤いウィンドブレーカーを来たガイドさんが待っていてくれた。希望通り、女性ガイドさん。やさしそうな印象のそのガイドさんは、岩倉喜代子さんという。挨拶もそこそこに、早速、岩倉さんのガイドが始まる。

「この正面に見える建物は、佐和口多聞櫓(さわぐちたもんやぐら)です。道を挟んで左側の建物は重要文化財なのですが、右側は実は鉄筋コンクリートの復元なんですよ」。

え! 知らなかった! よく車で通って、目にしている建物なのに……。

槻御殿(楽々園)

この槻御殿は、別名”楽々園”という。民の楽を楽しむという意から『楽々園』と呼ばれたといわれている。庭は枯山水。「地震の間」は当時としては珍しい耐震建築である。

「井伊直弼は、11代藩主、井伊直中(なおなか)の14男として、ここ槻(けやき)御殿で誕生しました」

槻御殿は、藩の下屋敷で、一般的に隠居した藩主が住む屋敷だったという。直弼が誕生した時、直中は既に隠居の身だった。母は、直中の愛妾、彦根御前。

隠居の14男でしかも側室の子である直弼には、当然、出世など望めない立場であった。普通であれば、他藩へ養子に行くか、捨扶持で一生過ごすしかない運命だ。

直弼は、17歳までここ槻御殿で過ごす。そして、父直中が没したことにより、藩の慣例によりこの槻御殿を後にする。

「槻御殿は、妻妾や子供が増えるたびに増改築を行っていたようです。現代の槻御殿は、当時と比べて、建物は5分の1ほどの大きさしかありません」。

埋木舎

柳が好きだった直弼。埋木舎は、別名「柳王舎(やぎわのや)」とも呼ばれる。

NHK大河ドラマ「花の生涯」のパネル展示。

埋木舎(うもれぎのや)の門をくぐると、目に付く繊細な柳。早速、岩倉さんの説明が入る。

「直弼は、柳が好きだったようです。風に逆らわず流れのままにそよいでいる、そんな姿に自分を重ねていたのかもしれません」。

17歳で父を亡くし、義弟の直恭(なおやす)とともに埋木舎に移った直弼。300俵の捨扶持でこの屋敷で青春時代を過ごした。

「槻御殿が、名の通りケヤキで造られているのに対し、この埋木舎は杉で造られています」。

なるほど、藩主の子の住まいとは思えないほど質素な造りだ。当時の中級藩士程度の邸宅とのこと。

天保5年(1833年)、兄直亮(なおあき、第12代藩主)に呼ばれ、直弼と直恭は江戸に下る。養子の候補者として諸侯に引き合わせるためである。

ところが、養子先として白羽の矢が立ったのは、弟の直恭だった。直恭は延岡藩内藤氏に見込まれ、7万石の城主として、出世を果たす。

江戸に1年前後滞在したのち、結局、直弼だけがこの埋木舎に舞い戻る。

『むっとして もどれば庭に 柳かな』

直弼の好きだった俳人蓼太(りょうた)の句である。直弼はどんな心境でこの柳を見つめていたのだろうか。

「世の中をよそに 見つつも埋れ木の 埋れておらむ 心なき身は」
「埋木舎」とは直弼がつけた名。和歌は「埋れた身でも、このまま決して埋れていない」という直弼の心情がうかがえる。

埋木舎での直弼は、「睡眠時間は4時間で足りる」と言い、国学、洋学等の学問を極め、柔術、馬術、弓道などの武術に励んでいる。また、茶道・和歌・能などにも才を見せていたという(「茶・歌・ポン(能)」とあだ名された)。

まさに、多才な人物で、いずれも達人の域を極めたといわれている。
自分の境遇を振り払うように、打ち込むしかなかったのかもしれない。

「直弼は、32歳までの15年間をここ埋木舎で過ごしました」。

彦根城、玄宮園

名勝玄宮楽々園。唐の玄宗皇帝離宮の瀟湘(しょうしょう)八景になぞらえ、近江八景を模している。

ガイドさんからのクイズ。左を見上げると天守閣、右を見下ろすと静かな池。では、左右を一番美しく見渡せる場所はどこでしょう?(玄宮園、鳳翔台にて)

弘化3(1846)年、直弼は思いがけない運命に見舞われる。以前から病気がちだった彦根藩の世子直元が他界したのだ。

跡継ぎとなるべき兄弟は、かつて延岡藩主と直恭のように他家に養子に出ているか、早逝していた。残っていたのは、直弼ただ一人。部屋住まいから一転、彦根藩35万石の世子となったのだ。直弼、32歳の時だった。

その後の直弼の活躍はいうまでもない。

36歳で彦根藩主となった後、大老にまでのぼりつめる。日米修好通商条約の調印、安政の大獄を経て、桜田門外の変で散るまで、一気に幕末をかけぬけてゆく。

ご城下巡回バス

彦根城から北東の方向に石田三成の居城で有名な佐和山城跡。そのふもとに、井伊直弼ゆかりの寺があるとのこと。

「彦根ご城下巡回バスで、行きましょう」とガイドさん。 

ご城下バスは、レトロ調のボンネットバス。彦根市内を巡回している。

ボンネットに揺られてガイドさんと一緒に旅人気分を味わうこと約5分、意外に早く佐和山のふもとに着いた。

清凉寺

清凉寺は、井伊家の菩提寺。石田三成の名家老、島左近の邸跡に建立された。境内の「タブの木」はその時代からのもの。清凉寺七不思議の一つで、娘に化けるといわれている。

「この寺は、直弼が13歳から参禅していた寺です」。

直弼は、代々の住職に教えを乞い、仙英禅師に帰依し、「袈裟血脈」を与えられた。有髪の傑僧といわれるほど、悟りの域に達した。

仙英禅師は、藩主となった後も井伊直弼に強い影響を与えたといわれている。

また、直弼の国学の師、長野主膳の墓もここにある。

龍潭寺

文塚

ガイドさんと静かな時をすごす。龍潭寺は禅宗大学寮があり、造園を禅僧に教える「園頭科(おんずか)」があった。名庭園といわれるのも、なるほどうなずける。ふだらくの庭は、必見。

「ここにはちょっと面白いものがあるんですよ」と、ガイドさん。龍潭寺(りょうたんじ)には入らずにまず、裏手の墓地に上がっていく。

「この小さな碑を見てください。”文塚”とあるでしょう。この下にはたくさんの手紙が埋まっているのです」。

直弼には、何人か側女がいたといわれているが、直弼が不遇の身から脱して藩主となった後、直弼に会えなくなってしまう。

その側女の一人が、江戸の直弼に宛てて書いた手紙が埋まっているというのだ。手紙には、逢いたい、逢いたいと何度も書いてあったという。切ない話だ。

「実は、私もこの文塚の存在は知りませんでした。ところが、ある時ご案内した関東の女性が、何かの本でご覧になったらしく、まずそこに行きたいと言われました。ガイドをしながら、逆にこの文塚のようにお客様に教えていただくことも多くあるのです。面白いですよね」と岩倉さん。とても勉強熱心なガイドさんだ。

文塚を背に少し上がると、井伊直弼の生母、彦根御前(君田富子)の墓がある。直弼5歳の折に早世した。才色兼備な女性だったといわれている。

井伊神社

満開時のシダレザクラ。平成7年、市の指定保存樹となる。

井伊神社は、権現作り。傷みを防ぐため、残念ながらすっぽりと覆いがかぶされている。中をのぞくと、極彩色の立派な細工の数々が。一刻も早い修復が望まれる。

木立に囲まれた参道をまっすぐ歩いた奥に、井伊神社はある。
あたりは静かで、しっとりとした空気が流れている。

神社の脇に、立派なシダレザクラの老木がある。
このサクラの木は、強風時にいつ倒れてもおかしくない程、傷みがひどかったものを、地元の有志の方々や樹木医さんの熱心な保存活動の成果で、よみがえったものである。

「満開時にはそれは見事なものです。時期的には、彦根城のソメイヨシノより少し遅めですね」。

よみがえった老木は、新しく植えられた若木とともに、人々の目を楽しませ続けている。

旅を終えて、感想

「日米就航通商条約」「安政の大獄」そして「桜田門外の変」。この3つのキーワードで語られることの多い井伊直弼。しかし、強硬派のイメージとは逆に、意外な青春時代を送っていたことに興味を引かれた。
さすが、郷土の語り部さん。ガイドさんのわかりやすい案内を通して、井伊直弼を人格形成した足跡が、ここ彦根に色濃く残っていることを知ることができた。

実は、毎年なにかと話題になるNHK大河ドラマ、第1号は井伊直弼が主人公の『花の生涯』が原作である。改めて、原作を読んでみよう! と思った。

さらに。この後、ガイドさんにこっそり教えてもらった店で、美味しい近江牛に舌鼓をうち、温泉にゆったり入った後、仕上げに直弼にちなんだ甘〜くておいしいお菓子を食べ、満足のうちに帰路についた。

それはどこかって? ここでは内緒。 今度はあなたがボランティアガイドさんに、聞いてみてください。

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ボランティアガイドパンフレット「Enjoy HIKONE」

ガイドコースの詳細や観光スポットの紹介を掲載しています。
PDF形式: 2.6MB

お問い合わせ・お申し込み

俳遊館(彦根ボランティアガイド協会連絡所)

彦根市本町1-3-24
営業時間 9:00〜17:00
定休日 毎週火曜日 12/29〜1/3
TEL: 0749-22-6849
FAX: 0749-22-6849