彦根城博物館テーマ展のお知らせ

2019年4月27日 更新

彦根城博物館にてテーマ展「“こと”のこと-日本伝統の絃楽器-」が開催されますので、お知らせします。

 
 奈良時代、中国や朝鮮半島を通じて、さまざまな大陸の音楽と舞が日本に伝わりました。この大陸から伝わった楽舞ぶと日本に古くからある楽舞とを総合したものが、奈良時代の雅楽です。これが今現在行われている雅楽の原型にあたります。
 そして、大陸で用いられていた楽器もまた、音楽とともに日本にもたらされました。雅楽で使用する絃楽器、箏、琵琶、和琴の内、箏と琵琶は、この時伝来した大陸の絃楽器が日本で改変されたものです。対して和は、倭琴とも言い、弥生時代以来の日本の伝統的な絃楽器の系譜を引いています。箏と和琴はどちらも細長い胴の上に複数の絃を張る構造で、箏は13 絃、和琴は6絃。琵琶は茄子型の胴と後ろに屈曲した頸を持つ4絃の楽器です。
 はじめ雅楽で演奏されていた箏と琵琶ですが、琵琶はすでに平安時代から、箏は室町時代末期から、雅楽ではない曲の演奏も行われるようになりました。ここからさまざまな流派が生まれ、雅楽で使用するものとは異なる種類の箏と琵琶が誕生しました。また、琴も奈良時代に大陸から伝来した楽器で、別名を七絃琴と言い、箏や和琴と同じように細長い胴の上に絃を張る楽器です。雅楽では用いず、主に独奏楽器として使用されたものの次第に廃れ、鎌倉時代に中絶し、江戸時代になってから再び演奏されるようになったという経緯を持ちます。
 これらの絃楽器は、古くは「こと」と総称されていました。平安時代に著された『源氏物語』や『枕草子』には「和琴」、「箏のこと」、「琴のこと」、「琵琶のこと」と記されています。かつて「こと」と呼ばれたこれらの楽器は、奈良時代、和琴は古く弥生時代から現在に至るまで演奏され続けてきました。和琴、箏、琴、琵琶は、非常に長い歴史を持つ日本伝統の絃楽器なのです。
 本展では、彦根藩主である井伊家に伝来した楽器の中から、これら日本伝統の絃楽器を展示して、その構造や特徴、種類などについて紹介します。井伊家伝来楽器は、主に井伊家12 代当主の直亮(1794~1850)が雅楽器を中心に収集した、日本有数のコレクションです。それぞれの大きさや形などを見比べながら、ぜひ日本伝統の絃楽器に親しんで下さい。





平成31年(2019 年)5月10 日(金)~6月710日(月)

8:30 ~17:00まで(※入場は16:30まで)

※会期中無休

場所

彦根城博物館 展示室1




観覧料

大人:500円(450円) 小・中学生:250円(170円)

(  )内は30名以上の団体割引料金

※常設展「“ほんもの”との出会い」も併せてご覧いただけます。


関連事業

ギャラリートーク

日時
平成31年(2019年)5月11日(土)
11:00~11:30、14:00~14:30
※いずれも同内容
場所
展示室1
その他
観覧料が必要です。
担当
彦根城博物館 学芸員
申込み
不要(※直接会場にお越しください。)

彦根城博物館

〒522-0061 滋賀県彦根市金亀町1-1
TEL: 0749-22-6100
FAX: 0749-22-6520
http://hikone-castle-museum.jp/