彦根城博物館テーマ展のお知らせ

2021年11月23日 更新

彦根城博物館にて、テーマ展「井伊家近代文書からみる彦根城」が開催されますので、お知らせします。

 江戸時代、彦根藩主井伊家の軍事・政治の拠点であった彦根城は、明治4年(1871年)の廃藩置県の後に、彦根県庁・長浜県庁・犬上県庁が置かれた一時期を経て同5年頃、兵部省(のち陸軍省)の所管となりました。同10年頃には、城内の建物の解体が進められ、天守の解体も間もなく実施される予定でした。しかし、同11年、明治天皇の北陸・東海巡幸の際に、天守などの建物の保存が決定され、維持されることとなりました。その後、同24年に陸軍省所管地から皇室御料地に編入され宮内省の所管となり、同年に井伊家に貸与され、同27年には、皇室から井伊家に下賜されました。
 兵部省・陸軍省の所管時代から城内では、民間人による桑の植え付けが許され、また、一般の人びとの遊覧も認められ、茶屋の営業も行われていました。井伊家が城の所有者となった後でも、彦根城に「公衆」が自由に出入りすることを同家が許可し、城は当時、彦根町の公園の様相を呈したと伝えます。明治30年代には、景勝地としての整備も進められました。その一方で、城内の土地の一部は、引き続き彦根町民等に貸与され、桑畑としての利用、養魚場や水産試験場として堀の利用が行われました。
 大正時代になると、井伊家から彦根町に城の管理が委ねられ、昭和19年(1944年)には、彦根市(昭和12年に町から市となる)からの要望を受け、彦根城は井伊家から同市に譲られることとなりました。
 このように、近代の彦根城は、藩主井伊家から県へ、さらに国(皇室)、井伊家、彦根市(彦根市民)へとその所有者が変遷しました。かつて江戸時代には、軍事・政治拠点として、限られた武士によって利用され、閉ざされた場所であった彦根城は、近代社会が成立し、市民社会が成熟していく中で、多くの町民や来訪者が関わる、開かれた場所へとその性格を転換させていったのです。
 このような城の新たな利用の仕方が展開していく一方で、井伊家では、現状保存を原則として、彦根城の修復を継続して行い、城を維持してきたことも、忘れてはならない歴史です。
 本展示では、井伊家近代文書を主たる史料として、近代の彦根城の利用のあり方を具体的に示し、人びとにとって城の持つ意味が変化していく様相を紹介します。また、現在の彦根城の保存と活用につながる前史としてもご覧いただくことも意図しています。





期間

令和3年(2021年)11月27日(土)~12月24日(金)

8:30 ~17:00まで(※入場は16:30まで)

※12月8日(水)は休館

場所

彦根城博物館 展示室1


観覧料

大人:500円(450円) 小・中学生:250円(170円)

(  )内は30名以上の団体割引料金

※常設展「“ほんもの”との出会い」も併せてご覧いただけます。


関連事業

①スライドトーク

期日
令和3年(2021年)11月27日(土) 14:00~(※受付は13:30~)
約30分の解説
場所
彦根城博物館 講堂
定員
35名(※当日先着順)
費用
無料
(※展示室への入室には観覧料が必要です。)
担当
彦根城博物館 学芸員



②講座

テーマ
「彦根城と近代」
期日
令和3年(2021年)12月11日(土)  14:00~(※13:30より受付開始)
※約90分の講座
講師
彦根城博物館 学芸員
場所
彦根城博物館 講堂
定員
35人(※当日先着順)
費用
資料代:100円
彦根市内の小中学生は無料
(※展示室への入室には観覧料が必要です。)



※新型コロナウイルス感染症の拡大防止により、展示および関連事業が変更または中止となる場合があります。最新の情報は、彦根城博物館ホームページ等でご覧ください。

彦根城博物館

〒522-0061 滋賀県彦根市金亀町1-1
TEL: 0749-22-6100
FAX: 0749-22-6520
http://hikone-castle-museum.jp/