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国指定重要文化財 馬屋

表門の外、内堀と道路を隔てて建っている細長い建物が馬屋です。

 この馬屋は、全国の近世城郭に残る大規模な馬屋としてほかに例がなく、国の重要文化財に指定されています。
 馬屋の建物はL字形をしており、佐和口の櫓門に接する東端に畳敷の小部屋、反対の西端近くに門があるほかは、すべて馬立場(うまたちば)と馬繋場(うまつなぎば)となっています。その数は21。つまり21頭もの馬を収容することができたのです。馬屋は、さらに現在の売店方向に伸びていたようですが、現在は復元されていません。
 馬屋は藩主などの馬を常備したものでした。こうした馬屋の他にも、かつて表御殿(現在の彦根城博物館)の玄関脇には客用の馬屋がありました。また、玄宮園やお浜御殿などの下屋敷には、馬場(ばば)があって馬の調教が行われていました。
 武門をもって知られた彦根藩では、戦のない時代を迎えても、著名な兵法家や武術家を多数召し抱えて、藩内で武術が学び継がれました。馬術も例外ではなく、2代藩主直孝に召し抱えられた神尾織部(かみおおりべ)の「新当流」をはじめ「大坪流」「大坪本流」「八条流」などの流儀が普及しました。8代藩主直定はとくに馬術を好んだ藩主として知られますが、藩士も250石以上は馬扶持(うまふもち)を支給されて馬を所持し、馬術の修練を怠りませんでした。
 こうした馬に関する役職として馬役(うまやく)がありました。彼らは藩主の馬の日常的な管理・調教を行うとともに、藩主やその子弟、そして藩士に馬術を指南しました。馬屋の馬たちも彼ら馬役によって維持され、藩主などに供されていたのです。

国指定重要文化財 馬屋

滋賀県彦根市金亀町

8:30~17:00/※年中無休