句碑 李由 句碑

「乞食の事 言うて寝る 夜の雪」

『韻塞』(李由・許六共編)に収録されています。
李由は、本名を河野通賢といいます。明照寺第十四世亮隅は号を李由と稱し、芭蕉の高弟です。現在の荘厳な本堂は李由の手に依るもので、元禄6年より着工、同14年に完成したものです。
李由は森川許六と親交を深めて俳句を学びました。そして、李由が29歳の時、京都嵯峨野の落柿舎にいた芭蕉を訪ねて門人となりました。芭蕉は落柿舎に滞在中「嵯峨日記」を書きましたが、その中に李由の句が書かれています。
元禄4年(1691)、芭蕉は落柿舎に別れを告げて、明照寺を訪ねました。李由は大変喜んで師の芭蕉を招いてもてなしました。その際、句を李由に贈りました。
李由は宝永2年(1705)6月、43歳で亡くなりました。

句碑 李由 句碑

所在地滋賀県彦根市平田町