歌碑 千載集歌碑

この歌に詠まれている「千々の松原」というのは、松原水泳場として親しんでいるところです。

 千載集というのは勅撰和歌集であり、1183年(寿永2年)後白河法皇の命により、1187年(文治3年)に藤原俊成が作成したものである。
 一条天皇以後の200年間に後拾遺集から洩れた歌を中心に撰修されたものとされている。
 この歌でいう「千々の松原」は、その頃には湖岸線が今よりも1,000mほど沖にあって南へ伸び、荒神山の地先まで約10㎞にわたって松原が続いていて、正に”千々の松原”と呼ぶに相応しい壮観を誇っていたという。今なお点々と残る湖岸各地の松並木は、万葉の時代から文人を招き寄せていたのかもしれない。
 現在は「鳥人間コンテスト」の会場として、テレビでも脚光を浴びている。
 「常盤なる 千々の松原 色深み 小高き陰の たのもしきかな   前中納言国房」

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歌碑 千載集歌碑

所在地滋賀県彦根市松原町