歌碑 古川與三次郎歌碑

古川與三次郎ご夫妻のアメリカからの帰郷記念碑が、宇曽川堤防上の見晴らしの良いところに建っている。

 明治の始め頃から彦根市開田今地区や、湖岸の地からカナダに渡航した人たちがいましたが、日夏からそれものちに戦争相手になるアメリカへの渡航も決して少なくはありませんでした。
 明治14年生まれの與三次郎氏は21歳の時(1902)で商業のためサンフランシスコへの旅券を発行され、アメリカではシアトル近郊のエバレットなどで商売をしたり、次いで渡航してくる日本人たちに就職の斡旋などのお世話をされていたという話である。
 日夏では「講和条約記念植樹」が日夏小学校のグラウンドに、石碑とともに残されている。
 古川與三次郎の歌は、昭和52年4月に宇曽川の桜見物の喜びを詠んでいる。50年ぶりに帰郷した人が、古来日本語で詠われている短歌の世界にすぐに浸り、日本の桜を見事に謳っている。

  「宇曽川の 水のなかれと はなを見て かたり会ひける けふのうれしさ」

歌碑 古川與三次郎歌碑

所在地彦根市日夏町