歌碑 井伊直弼大老歌碑

「いろは松」のすぐ近くに井伊直弼の歌碑が建てられています。
安政7年(1860年)正月。直弼は正装姿の自画像を狩野永岳に描かせ、この自詠の和歌を書き添えて、井伊家菩提寺の清凉寺に納めたと伝えられています。

「あふみの海 磯うつ波の いく度か 御世にこころを くだきぬるかな」

この歌は琵琶湖の波が磯に打ち寄せるように、世のために幾度となく心を砕いてきた。しかし、わたしは国の平和と安心のため、国政に全身全霊を尽くしてきたので、悔いはない・・・というような心境を表しています。
この歌碑は、直弼の死から100年後にあたる1960年(昭和35年)に行われた「大老開国100年祭」に先がけて市内の有志により建てられました。

歌碑 井伊直弼大老歌碑

所在地滋賀県彦根市尾末町