句碑 小谷典和氏句碑

 その昔、近江八景が当時の文化人によって選定されていたが、びわ湖の南部に偏り過ぎていた。

 新しい琵琶湖の魅力をびわ湖全域から選定し、持てる魅力を宣伝し、観光客を誘致したいとなり「滋賀県観光俳句コンクール」が催された。昭和28年のことである。
 選者に水原秋桜子、山口誓子等が委嘱され、39都道府県から2,316の句の応募があった。この時に選ばれた八景それぞれの第一席の句は、各選者の揮毫を得て、句碑として各主題の地に建てられているそうです。
 「月明 彦根の古城」という大きな石碑が彦根城の表門橋の右側に設置されている。これを補佐すべき俳句コンクールの第一席・小谷典和氏の句碑は、金亀児童公園・井伊直弼大老像の前50mほど先の道路とお堀の間にひっそりと置かれている。
 「磴登る 一段ごとの 城の月」

句碑 小谷典和氏句碑

所在地滋賀県彦根市金亀町