句碑 許六句碑

荒神山の南側、稲里町に延寿禅寺という山寺がある。

 森川許六は彦根藩の家臣・森川家に生まれている。六芸(俳諧・絵画・書・剣・槍・馬術)に秀で、多芸多能の才人として、のちに江戸へ行き芭蕉に師事した。「我が腹中を探り得た人は許六なり」と芭蕉にも評価され、師から俳諧を習い、許六は絵を教えたといわれている。
 延寿禅寺の山門前の許六の句碑には珍しく許六像として絵が入っている。
 芭蕉は許六と別れる時、「許六離別の詞」(柴門の辞)を贈られ、別れを告げて江戸を出立する朝の句で、彦根へ帰る心構えまで織り込まれている。
 
 「卯の花に 芦毛の馬の 夜明けかな」

句碑 許六句碑

所在地滋賀県彦根市稲里町