彦根城の外堀には7つの口が開いていました。
高宮口御門は、中山道の高宮方面から彦根城下に入る「彦根道」に通じるとともに、朝鮮人街道にもつながる重要な口でした。また高宮口を入り、北の切通口まで城下町をまっすぐ伸びる通りは、「内町大通り」と呼ばれた彦根城下のメインストリートでした。
城外から城内に入るには、まず、外堀にかかる土橋を渡り、2度折れ曲がって城下に入りました。
外堀の内側には幅が8~9間(14.4~16.2m)もある「藪御土手」が巡り、折れ曲がる箇所には「御門」や「御番所」を設けるなど、城を守るための備えが施されていました。