彦根城博物館テーマ展のお知らせ

2019年3月3日 更新

彦根城博物館において、テーマ展「武家の備え-井伊家伝来の弓具-」を開催いたしますのでお知らせします。

 「弓馬の道」という言葉が、武士が修めるべき武芸を指すように、戦場において弓で敵を狙い、馬を操る技術は、武家にとって必要不可欠なものでした。そのため平時の訓練として、馬に乗り矢を射かける騎射が、平安時代の頃から武官または武家の間で行われてきました。
 弓術に用いる道具、弓具の歴史は古く、日本における起源は縄文時代に遡ると言われています。原初の弓は、自然木を用いた簡素なもので、平安時代後期以降には、飛距離を伸ばすために弾力のある竹を木材に組み合わせた構造となります。江戸時代にはより改良が加えられ、有効射程が400 メートルを誇る弓胎ご弓が登場します。こうした構造の変化に対して、形態は、平安時代後期に展開した姿を踏襲し、表面を素地で仕上げて節に籐を巻くだけのシンプルなものから、黒漆を塗ったもの、黒漆を塗ってその上から籐を密に巻いたものなどがあります。弓から放たれる矢は、軸となる篦の上下に矢羽と矢の根(鏃)を付ける古来の形態を保ち続けました。
 一方、様々に姿を変えていったのが、矢を携行するための容れ物です。古墳時代から奈良時代までは胡簶平安時代に入ると箙が主な携行具として用いられました。南北朝時代(14 世紀)を迎えると、新たな携行具の空
穂ぼが生まれ、江戸時代に至るまで使用され続けました。なお、胡簶や箙などの古式の携行具は、江戸時代には儀仗用の道具として制作され、空穂も調度品や大名行列で威儀を示す道具としての側面を持つようになるなど、携行具は元来の用途以外の役割も担うようになりました。
 彦根藩井伊家伝来品にも、弓胎弓とみられる弓をはじめ、空穂や儀仗用の胡簶など、江戸時代の主要な弓具を見ることができます。また、騎射の装束も一部伝存しています。
 本展では、井伊家伝来の弓具を、弓、矢、携行具、装束の4種に分類して紹介します。江戸時代の武家が備えた弓具の数々をご覧いただくとともに、それぞれに課せられた役目にもご注目ください。





期間

平成31 年(2019 年)3 月9 日(土)~4 月3 日(水)

8:30 ~17:00まで(※入場は16:30まで)

※会期中無休

場所

彦根城博物館 展示室1




観覧料

大人:500円(450円) 小・中学生:250円(170円)

(  )内は30名以上の団体割引料金

※常設展「“ほんもの”との出会い」も併せてご覧いただけます。


関連事業

ギャラリートーク

日時
平成31年(2019年)3月9日(土)
11:00~11:30、14:00~14:30
※いずれも同内容
場所
展示室1
その他
観覧料が必要です。
担当
彦根城博物館 学芸員
申込み
不要(※直接会場にお越しください。)



講座

期日
平成31年(2019年)3月23日(土) 13:00~15:00
場所
彦根城博物館 講堂
演題
「井伊家伝来の弓具」
担当
彦根城博物館 学芸員
申込み
不要(※直接会場にお越しください。)

彦根城博物館

〒522-0061 滋賀県彦根市金亀町1-1
TEL: 0749-22-6100
FAX: 0749-22-6520
http://hikone-castle-museum.jp/