彦根城博物館テーマ展のお知らせ

2020年11月22日 更新

彦根城博物館にてテーマ展「戦に備える-彦根藩の武具管理-」が開催されますので、お知らせします。

 
 江戸時代、戦乱の世が平和になるにしたがい、刀剣や甲冑などの武具は実戦で用いられなくなりました。しかし武具は、本質的に戦士である武士にとって不可欠な装備であり、また武力を象徴するものであったことから、大切に保管されました。江戸時代後半になると、日本近海に現れる外国船に対応するための海防強化が図られ、武具の必要性は再び高まりました。
 江戸時代の彦根藩内で管理された武具としては、藩主井伊家の武具、知行取藩士の武具、足軽の武具が挙げられます。藩主井伊家の武具は小納戸方(藩主の身の回りの物などを管理する部署)や町奉行が管理し、御殿や天守など彦根城内に置かれました。これらの虫干などを行う際には、作事方(藩の建築工事に属する仕事などを担う部署)や納戸方(藩の諸物品管理などを担う部署)が必要な道具を用意し、人足となる奉公人の手配も行ったほか、ここで破損が確認された場合には細工所(藩主の諸道具修復などを担う部署)が修理を担うなど、藩主の武具は藩の様々な部署によって組織的に管理されました。
 一方、彦根藩の知行取藩士の武具は、原則各家が調え、管理しました。これは、藩主に対する軍役として、知行高に応じて定められた武具や戦闘員などを各家で準備する必要があったためで、知行取藩士は自身だけではなく、家来の装備も自弁で揃える必要がありました。
 これらに対して彦根藩の足軽は、二十人から五十人よりなる足軽組を単位として井伊家の強い統制下に置かれたことから、武具全てを自弁で揃えたわけではなく、藩主から支給されることもありました。日常のメンテナンスは自身で行いましたが、破損した際には細工所が修理を行いました。
 本展では、軍事的緊張が高まる江戸時代後期を中心に、当時管理の際に使われた帳簿などから、藩主・知行取藩士・足軽それぞれの武具管理の実態に迫ります。加えて、こうした武具管理の実態からうかがえる彦根藩の軍事体制の一端を紹介します。





期間

令和2年(2020年)11月27日(金)~12月24日(木)

8:30 ~17:00まで(※入場は16:30まで)

※12月15日(火)は休館

場所

彦根城博物館 展示室1


観覧料

大人:500円(450円) 小・中学生:250円(170円)

(  )内は30名以上の団体割引料金

※常設展「“ほんもの”との出会い」も併せてご覧いただけます。


関連事業

展示解説

期日
令和2年(2020年)11月28日(土) 14:00~(※受付は13:30~)
約40分の解説
場所
彦根城博物館 講堂
定員
25名(※当日先着順)
費用
無料(※ただし、展示室への入室には観覧料が必要です。)
担当
彦根城博物館 学芸員

 

 

彦根城博物館

〒522-0061 滋賀県彦根市金亀町1-1
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