彦根城博物館テーマ展のお知らせ

2020年12月23日 更新

彦根城博物館にてテーマ展「子どもをめぐる美術-祈りから遊びまでー」が開催されますのでお知らせします。

 
 日本の美術工芸品には、子どもにまつわる作品が数多くあります。その作例は、絵画、彫刻、陶磁器、染織など、あらゆるジャンルにおよびます。
 そもそも日本においては、15 歳前後が子どもと大人の境目とされていました。これは江戸時代においては、女子ならばお歯黒をつけ始めるとされる年齢であり、男子ならば月代を剃る年齢にあたります。現在のように医療が発達していなかった江戸時代以前には、成人を迎える以前に、特に幼くして亡くなる子どもが少なくありませんでした。そのため、生後はじめて氏神に参詣する宮参りや、最初に迎える上巳の節句や端午の節句を祝う初節句、3歳頃に幼児の間は剃っていた髪をのばし始める髪置、5歳を迎えた男子がはじめて袴を着ける袴着ぎ、7歳になった女子がはじめて大人と同じ帯を結ぶようになる帯解などの、子の健やかな成長を祈るさまざまな儀礼が行われ、これらにあわせて、雛人形や五月人形などの道具が調えられました。
 このような儀礼に関わる道具だけでなく、遊びの道具、手習いのための書籍といった、子どもの遊びや学びに関わる作例もまた、子どもをめぐる営みの中で作られたものといえます。加えて、芸能において子役が用いた装束なども、子どもに関わる作例のひとつです。
 一方、子どもを主題とする作品に目を向けると、唐子と呼ばれる、唐服をまとって「唐子髷」を結った子どもを表わした作品が多く見られます。中国の高士や仙人などに仕える姿で描かれるほか、数多くの唐子を表わすことで、そこに子孫繁栄という吉祥の意味が込められました。また、古来、日本では、子どもは神に近い聖なる存在ととらえられていました。永遠の若さを保つ少年を表わした能面の童子や童形の祖師像などに、神聖な存在としての子どもの表現を見ることができます。
 本展では、これら子どもをめぐるさまざまな作例を展示し、その多様さとともに、子をめぐる営みやそこに込められた人びとの想いを紹介します。





期間

令和3年(2021年)1月1日(金・祝)~2月2日(火)

8:30 ~17:00まで(※入場は16:30まで)

※会期中は無休

場所

彦根城博物館 展示室1


観覧料

大人:500円(450円) 小・中学生:250円(170円)

(  )内は30名以上の団体割引料金

※常設展「“ほんもの”との出会い」も併せてご覧いただけます。


関連事業

展示解説

期日
令和3年(2021年)1月9日(土) 14:00~(※受付は13:30~)
約40分の解説
場所
彦根城博物館 講堂
定員
35名(※当日先着順)
費用
無料(※ただし、展示室への入室には観覧料が必要です。)
担当
彦根城博物館 学芸員

 

 

彦根城博物館

〒522-0061 滋賀県彦根市金亀町1-1
TEL: 0749-22-6100
FAX: 0749-22-6520
http://hikone-castle-museum.jp/